開催案内
2011年度より始まった「大学間連携による光・赤外線天文学研究教育拠点の
ネットワーク構築」事業では、光学赤外線での多地点・多機能な突発天体の
フォローアップ観測のネットワークを構築することを目的としています。
これまでに、異なる大学、異なる専門分野が異なる研究者が連携して研究
あるいは教育を進める連携観測・教育ネットワークとしてOISTER(Optical
and Infrared Synergetic Telescopes for Education and Research)の
体制を整備してきました。昨年度のワークショップ同様、連携外機関の
研究者や学生の皆様にもご参加いただき、OISTERや京都大学、東京大学の
新望遠鏡計画へのご意見・ご提案を積極的に回収する場として
第7回光赤外線天文学大学間連携ワークショップを開催いたします。
今年度は本事業の最終年度であり、また来年度からの継続事業に向けての
準備を行う年でもあります。研究成果を持ち寄り、本事業のまとめ・反省・
総括を行って、次へ向けての議論を行うワークショップにしたいと思います。
このことを踏まえて、以下の5名の方による招待講演を予定しています。
2016年11月21日-22日, 京都大学
講演プログラム
11月21日(月)
13:00-13:05 趣旨説明
session 1:各サイトのまとめ報告
13:05-13:20 高橋幸弘(北大) 大学間連携事業を通じての北海道大学での取り組みと成果
13:20-13:35 大朝由美子(埼玉大) 埼玉大学”SaCRA”望遠鏡・観測装置の現況報告
13:35-13:50 諸隈智貴(東大) 東京大学・木曽観測所活動報告
13:50-14:05 高橋英則(東大) 東京大学アタカマ天文台計画
14:05-14:20 斉藤嘉彦(東工大) 東京工業大学の活動報告
14:20-14:35 村田勝寛(名大) 名古屋大学の活動報告
14:35-14:50 花山秀和(NAOJ) 石垣島天文台の観測報告7
14:50-15:05 休憩
15:05-15:20 黒田大介(OAO) 岡山天体物理観測所における光赤外大学間連携事業
15:20-15:35 伊藤洋一(兵庫県立台)兵庫県立台の活動報告
15:35-15:50 植村誠(広大) 広島大学の取り組みと成果
15:50-16:05 永山貴宏(鹿児島大) 鹿児島大学の活動報告
16:05-16:20 長田哲也(京大) 京大の取り組み -岡山3.8m望遠鏡の技術開発
16:20-16:35 觀山正見(広大/神大)光赤外線大学連携の取り組みについてのコメント
16:35-16:50 休憩
session 2:重力波天体
16:50-17:20 神田展行(大阪市大) 重力波天体の検出について
17:20-17:50 諸隈智貴(東大) 重力波天体の光赤外線観測
18:30- 懇親会
11月22日(火)
session 3:成果報告
9:00- 9:20 川端弘治(広大) GRB初期可視残光の偏光観測この6年
9:20- 9:40 藤原太智(東工大) GRB 150323Cの可視/近赤外残光の物理
9:40-10:00 中岡竜也(広大) 低光度IIPに属する超新星SN2016bkvの早期測光分光観測
10:00-10:20 山中雅之(甲南大) 光赤外線大学間連携における近傍超新星のフォローアップ観測
10:20-10:40 休憩
10:40-11:00 伊藤亮介(東工大) 大学間連携観測によるX線連星V404 Cygの星間吸収量推定
11:00-11:20 田中康之(広大) 大学間連携によるニュートリノイベントフォローアップ観測の提案
11:20-11:40 Maxim Krugov(Fessenkov Astrophysical Institute)
Fessenkov Astrophysical Instituteの活動紹介
11:40-13:00 休憩
session 4:教育プログラム報告
13:00-13:15 平塚雄一郎(埼玉大) 広島大学かなた望遠鏡を用いたTタウリ型星の分光観測
13:15-13:30 小田達功(埼玉大) 広島大学かなた望遠鏡/HONIRを用いた近赤外測光観測
13:30-13-45 杉江祐介(兵庫県立大)鹿児島大学でのCCD装置開発実習の活動報告
session 5:サイエンスレビュー
13:45-14:15 田中雅臣(NAOJ) 突発天体天文学
14:15-14:45 酒向重行(東大) 大学間連携内の突発天体サーベイ
14:45-15:00 休憩
session 6:議論
15:00-16:00 次年度へ向けての議論
ポスター発表
1. 森 裕樹 広島大学かなた望遠鏡周辺の装置開発の現状
2. 志岐健成 かなた望遠鏡HONIRにおける偏光特性の安定性
3. 川端美穂 特異なIa型超新星SN 2014dtの可視・近赤外線における中期・後期観測
4. 河原直貴 典型的な可視光度変化を示したIb型超新星SN2016bauの可視近赤外測光・可視分光観測
5. 花上拓海 明るい星専用赤外線望遠鏡IR-TMT:開発と性能評価