本事業では、学部生を含めた学生への教育のため、天文データの解析講習会と多地点分散型の短期滞在実習を進めています。
天文データの解析講習会
本事業に参加・関連する大学院生、学部学生を対象とした初心者向けIRAF講習会を2018年度より開催しています。研究を始めたばかりであったり、パソコンの一般的操作さえ不慣れな初学者の学生にとっては、研究の道具であるUNIX/Linuxコマンドや光赤外天文データ用の解析処理ソフトIRAFを学ぶハードルは高く、経験者が対話的に指導することが有効と考えられます。そのため、UNIX/Linuxの基本的なコマンド、IRAFを用いた光赤外線天文データの 一次処理(バイアス合成・処理・フラット合成・処理)と開口測光の講習を行っています。受講者がPCを準備して、講師の説明を聞きながらその場でコマンドを実行して学習する方式をとっています。2022年からは、学生からのニーズに対応して、データ解析講習会として、一次処理、偏光についての講習も開始しました。
これまでの開催実績と参加人数は以下のとおりです。
(2024/7/23現在)
講義内容 \ 開催期間 | 2018春 | 2018秋 | 2019春 | 2019秋 | 2020春 | 2020秋 | 2021春 | 2021秋 | |
はじめに | 16名 | 4 名 | 7名 | 4名 | 20名 | 7名 | 12名 | 5名 | |
バイアス | 13名 | 4名 | 7名 | 4名 | 16名 | 7名 | 15名 | 3名 | |
フラット | 15名 | 5名 | 8名 | 4名 | 20名 | 6名 | 14名 | 3名 | |
測光 | 12名 | 2名 | 13名 | 4名 | 23名 | 7名 | 15名 | 4名 | |
延べ参加人数 | 18名 | 6名 | 14名 | 4名 | 24名 | 7名 | 16名 | 5名 |
講義内容 \ 開催期間 | 2022秋 | 2023春 | 2024春 | |||||||||
一次処理 | 2名 | 18名 | 19名 | |||||||||
測光 | 7名 | 23名 | 9名 | |||||||||
分光 | 12名 | 11名 | 6名 | |||||||||
偏光 | 8名 | 10名 | 9名 | |||||||||
延べ参加人数 | 29名 | 62名 | 43名 |
多地点分散型の短期滞在実習
目的: 学生や若手研究者のスキルアップ。
内容: 所属機関以外の望遠鏡や観測装置を利用する機会、観測装置や観測システムの開発に関わる機会を提供する。
短期滞在実習の一覧 (2024/5/15現在)
参加者 | 実施機関・施設 | 内容 | 期間 | 実習報告の発表リンク |
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埼玉大学M1 | 岡山天体物理観測所 | 望遠鏡制御 | 2013/09/17-21 | |
埼玉大学M2 | 西はりま天文台/岡山天体物理観測所 | 低分散分光観測/装置開発 | 2013/10/6-11 | |
東京大学D2 | 広島大学 | 低分散分光観測 | 2014/1/26-2/1 | |
埼玉大学M2 | 広島大学 | 低分散分光観測 | 2014/1/26-2/1 | |
兵庫県立大学D1 | 県立ぐんま天文台 | 高分散分光観測 | 2014/3/26-30 | |
埼玉大学M1 | 京都大学 | 装置開発 | 2014/10/1-9 | |
埼玉大学M1 | 西はりま天文台 | 低分散分光観測 | 2014/12/8-13 | |
広島大学M1 | 北海道大学 | 偏光観測 | 2015/9/25-30 | |
広島大学研究員 | 北海道大学 | 偏光観測 | 2015/9/25-30 | |
広島大学特任助教 | 北海道大学 | 偏光観測 | 2015/9/25-30 | |
埼玉大学M1 | 京都大学 | 装置開発 | 2015/10/19-28 | |
埼玉大学M1 | 西はりま天文台 | 低分散分光・測光観測 | 2015/11/16-24 | |
埼玉大学M1 | 東京大学(三鷹&木曽) | 測光観測 | 2016/9/8,12,20-23 | |
埼玉大学M1 | 広島大学 | 分光観測 | 2016/9/18-10/3 | |
埼玉大学M1 | 広島大学 | 測光・偏光観測 | 2016/9/18-10/3 | |
兵庫県立大学B4* | 鹿児島大学 | 装置開発 | 2016/10/10-14 | |
埼玉大学M1 | 兵庫県立大 | 測光観測 | 2020/01/06-11 | スライド |
埼玉大学M1 | 兵庫県立大 | 高分散分光観測 | 2020/01/06-11 | スライド |
埼玉大学M1 | 広島大 | 分光観測 | 2020/02/17-21 | スライド |
埼玉大学M1** | ぐんま天文台 | 装置開発 | 2020/01/17-18, 3/11, 10/27-31 | |
埼玉大学D1 | ぐんま天文台 | 装置開発 | 2021/10/13-16, 2022/01/18-21 | スライド |
埼玉大学M1 | 兵庫県立大学 | 測光観測 | 2021/11/02-05 | スライド、ポスター |
埼玉大学D2 | 鹿児島大学 | 装置運用のための基礎実習 | 2022/03/20-24 | スライド、ポスター |
鹿児島大学M1 | 名古屋大学 | 装置開発 | 2023/06/18-23 | スライド |
名古屋大学M1 | 兵庫県立大学 | 分光観測 | 2023/11/13-17 | スライド、ポスター |
埼玉大学 B4 | 広島大学 | 近赤外線分光観測 | 2024/1/5-12 |
** COVID-19 感染拡大に伴い、3月は埼玉大で実施。また、年度を跨いで繰越実施。学年は2019年度当時。
実習報告の発表リンクについては、2020年以降の実施分について、OISTERワークショップ発表資料を掲載しています。
学位取得者数
以下はOISTERに関連した学位取得者数です。2011年度から2016年度は 第一期OISTER、2017年度以降が第二期OISTERの期間にあたります。第一期については、学位取得者を完全に把握できいない可能性があります。
(2024/5/15現在)
OISTERに関連する学位取得者数
2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | |
博士 | 6 | 3 | 3 | 2 | 3 | 5 | 3 | 5 | 6 | 2 | 2 | 2 | 6 |
修士 | 9 | 8 | 9 | 13 | 23 | 19 | 14 | 26 | 18 | 9 | 14 | 12 | 10 |
学士 | 7 | 7 | 13 | 13 | 15 | 11 | 25 | 25 | 11 | 15 | 10 | 13 | 19 |