活動成果(教育)

本事業では、学部生を含めた学生への教育のため、天文データの解析講習会と多地点分散型の短期滞在実習を進めています。

天文データの解析講習会

本事業に参加・関連する大学院生、学部学生を対象とした初心者向けIRAF講習会を2018年度より開催しています。研究を始めたばかりであったり、パソコンの一般的操作さえ不慣れな初学者の学生にとっては、研究の道具であるUNIX/Linuxコマンドや光赤外天文データ用の解析処理ソフトIRAFを学ぶハードルは高く、経験者が対話的に指導することが有効と考えられます。そのため、UNIX/Linuxの基本的なコマンド、IRAFを用いた光赤外線天文データの 一次処理(バイアス合成・処理・フラット合成・処理)と開口測光の講習を行っています。受講者がPCを準備して、講師の説明を聞きながらその場でコマンドを実行して学習する方式をとっています。2022年からは、学生からのニーズに対応して、データ解析講習会として、一次処理、偏光についての講習も開始しました。

これまでの開催実績と参加人数は以下のとおりです。

(2024/5/17現在)

講義内容 \ 開催期間2018春2018秋2019春2019秋2020春2020秋2021春2021秋
はじめに16名4 名7名4名20名7名12名5名
バイアス13名4名7名4名16名7名15名3名
フラット15名5名8名4名20名6名14名3名
測光12名2名13名4名23名7名15名4名
延べ参加人数18名6名14名4名24名7名16名5名
講義内容 \ 開催期間2022秋2023春
一次処理2名18名
測光7名23名
分光12名11名
偏光8名10名
延べ参加人数29名62名

多地点分散型の短期滞在実習

目的: 学生や若手研究者のスキルアップ。

内容: 所属機関以外の望遠鏡や観測装置を利用する機会、観測装置や観測システムの開発に関わる機会を提供する。

短期滞在実習の一覧 (2024/5/15現在)

参加者実施機関・施設内容期間実習報告の発表リンク
埼玉大学M1岡山天体物理観測所望遠鏡制御2013/09/17-21
埼玉大学M2西はりま天文台/岡山天体物理観測所低分散分光観測/装置開発2013/10/6-11
東京大学D2広島大学低分散分光観測2014/1/26-2/1
埼玉大学M2広島大学低分散分光観測2014/1/26-2/1
兵庫県立大学D1県立ぐんま天文台高分散分光観測2014/3/26-30
埼玉大学M1京都大学装置開発2014/10/1-9
埼玉大学M1西はりま天文台低分散分光観測2014/12/8-13
広島大学M1北海道大学偏光観測2015/9/25-30
広島大学研究員北海道大学偏光観測2015/9/25-30
広島大学特任助教北海道大学偏光観測2015/9/25-30
埼玉大学M1京都大学装置開発2015/10/19-28
埼玉大学M1西はりま天文台低分散分光・測光観測2015/11/16-24
埼玉大学M1東京大学(三鷹&木曽)測光観測2016/9/8,12,20-23
埼玉大学M1広島大学分光観測2016/9/18-10/3
埼玉大学M1広島大学測光・偏光観測2016/9/18-10/3
兵庫県立大学B4*鹿児島大学装置開発2016/10/10-14
埼玉大学M1兵庫県立大測光観測2020/01/06-11スライド
埼玉大学M1兵庫県立大高分散分光観測2020/01/06-11スライド
埼玉大学M1広島大分光観測2020/02/17-21スライド
埼玉大学M1**ぐんま天文台装置開発2020/01/17-18, 3/11, 10/27-31
埼玉大学D1 ぐんま天文台 装置開発 2021/10/13-16, 2022/01/18-21 スライド
埼玉大学M1兵庫県立大学測光観測2021/11/02-05 スライドポスター
埼玉大学D2鹿児島大学装置運用のための基礎実習2022/03/20-24スライドポスター
鹿児島大学M1名古屋大学装置開発2023/06/18-23スライド
名古屋大学M1兵庫県立大学分光観測2023/11/13-17スライドポスター
埼玉大学
B4
広島大学近赤外線分光観測2024/1/5-12
多様な望遠鏡・装置・スタッフをいかした実習として、H25年度から始めた。 実習希望者と受入機関のマッチングして、旅費と滞在費を支給する(*は旅費支給なし)。 参加者は、光赤外線天文学大学間連携ワークショップなどで報告を行う。

** COVID-19 感染拡大に伴い、3月は埼玉大で実施。また、年度を跨いで繰越実施。学年は2019年度当時。

実習報告の発表リンクについては、2020年以降の実施分について、OISTERワークショップ発表資料を掲載しています。

学位取得者数

以下はOISTERに関連した学位取得者数です。2011年度から2016年度は 第一期OISTER、2017年度以降が第二期OISTERの期間にあたります。第一期については、学位取得者を完全に把握できいない可能性があります。

(2024/5/15現在)

OISTERに関連する学位取得者数

2011201220132014201520162017201820192020202120222023
博士6332353562226
修士9891323191426189141210
学士771313151125251115101319

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