第10回光赤外線天文学大学間連携ワークショップ

2019年12月2,3日に倉敷市芸文館にて第10回 光・赤外線天文学大学間連携(OISTER)ワークショップを開催いたしました。

○ ワークショップ開催趣旨(OISTER MLへの案内文より)

京都大学ではせいめい望遠鏡が昨年度末より本格的な運用を開始しています。
「せいめいが新しく参加した光赤外線大学間連携をテーマ」として、幅広い観
測研究の議論を期待します。また、可視・近赤外線と電波・X線などとの多波長
連携観測についても活発な議論を期待します。また、近年天文分野でも使われ
つつあるCMOSなどの検出器による高速観測などについての講演についても歓迎
いたします。これらのテーマについて招待講師をお招きし、実りある議論が行
われることを望みます。

○ 招待講演者一覧(五十音順)

・有松亘(京都大学)
・岩切渉(中央大学)
・志達めぐみ(愛媛大学)

○ 日時

2019年12月2日(月) 9:00 – 12月3日(火) 14:45
(12月1日(日) せいめい望遠鏡&188cm望遠鏡 見学)

○ 場所

倉敷市芸文館(倉敷駅徒歩15分), 〒710-0046 倉敷市中央1-18-1

○ 講演プログラム・講演資料

12月2日(月)
ビジネスセッション(1)

09:00-09:15 関口 和寛(国立天文台)光赤外線大学間連携概要紹介
09:15-09:25 山中雅之(京都大学)観測企画運営委員会の活動報告
09:25-09:35 長田哲也(京都大学)せいめい望遠鏡のステータスレポート
09:35-09:45 野上大作(京都大学)せいめい望遠鏡の観測装置について
09:45-09:55 山中雅之(京都大学)京都大学における連携観測
09:55-10:05 堀内 貴史(国立天文台)石垣島天文台の観測報告10
10:05-10:15 永山貴宏(鹿児島大学)鹿児島大学報告
10:15-10:25 中岡竜也(広島大学)広島大学の活動報告

10:25-10:40 休憩

ビジネスセッション(2)

10:40-10:50 高橋 隼(兵庫県立大学)兵庫県立大学の活動報告
10:50-11:00 森鼻久美子(名古屋大学)名古屋大学の活動報告
11:00-11:10 村田勝寛(東京工業大学)東京工業大学の2019年度活動報告
11:10-11:20 大澤亮(東京大学)東京大学・木曽観測所の活動報告
11:20-11:30 大朝由美子(埼玉大学)埼玉大学の大学間連携共同観測と装置の現状
11:30-11:40 高木聖子(北海道大学)北海道大学2019年度活動報告
11:40-12:00 議論 「最近のIceCubeニュートリノのフォローアップの報告(太田)」
        「成果出版に向けて、特にPASJ特集号に関して(山中)」
      集合写真

12:00-13:20 昼食/倉敷天文台見学 1組10分 3-4組(希望者のみ、案内:山中)

サイエンス・装置セッション(1) X線連星

13:20-14:00 志達 めぐみ(愛媛大学)X 線・光赤外線同時観測で探る X 線連星の降着円盤
14:00-14:15 村田勝寛(東京工業大学)マイクロクェーサー GRS 1915+105 の近赤外線観測
14:15-14:30 今里郁弥(広島大学)ブラックホールX線連星GRS 1915+105の近赤外線の測光偏光モニター観測
14:30-14:45 安達 稜(東京工業大学)ブラックホールX線連星MAXI J1820+070の2019年の再増光時における多波長観測
14:45-15:00 細川稜平(東京工業大学)MAXIとTESSで見るX線天体の可視光とX線の変動の相関

ポスターセッション(一人2分)

15:00-15:10
大枝 幹(東京工業大学) X線連星 MAXI 1348-630のMAXI, IRSFの観測結果 [発表スライド] [ポスター]
浦郷陸(鹿児島大学) 長周期ミラ型変光星を用いた天の川銀河の構造研究 [発表スライド] [ポスター]
速見由紀子(鹿児島大学) 二色図を用いたNova V5668 Sgrの電離ガス雲の研究 [発表スライド] [ポスター]
川本莉奈(鹿児島大学) 鹿児島大学1m望遠鏡用 可視赤外5色同時撮像装置の開発 [発表スライド] [ポスター]
髙木健吾(広島大学) ヘリウム新星V445 Puppisの長期可視近赤外線観測による星周構造の推察 [発表スライド] [ポスター]

15:10-15:30 休憩

(2) 恒星フレア

15:30-16:10 岩切渉(中央大学)MAXI-NICER連携による巨大恒星フレアのX線観測の現状
16:10-16:25 前原裕之(国立天文台)大学間連携とTESSによるフレア星YZ CMiの測光・分光同時観測
16:25-16:40 行方宏介(京都大学)せいめい望遠鏡/OISTERによるM型星AD Leo/EV Lacにおける恒星フレアの連続測光・分光観測
16:40-16:55 笹田 真人(広島大学)J-GEMによる重力波観測ランO3の電磁波対応天体探査

(3) 教育セッション

16:55-17:10 河合誠之(東京工業大学)Pythonによる天体画像解析の教材作成 -GROWTH Astronomy Schoolを参考に-
17:10-17:20 山中雅之(京都大学)初心者向けデータ解析講習会の報告
17:20-17:35 高橋 隼(兵庫県立大学)短期滞在実習の再開
17:35-18:05 議論 教育事業に関して(高橋・大朝)

懇親会 カフェ&ダイナー くらしき芸文館(徒歩1分)

12月3日(火)
(4) 広視野・高速観測

09:30-10:10 有松 亘(京都大学)動画観測が究明する太陽系外縁部の”影”
10:10-10:25 諸隈智貴(東京大学)Tomo-e Gozen Transient Survey
10:25-10:40 紅山 仁(東京大学)Tomo-e Gozenによる微小地球接近小惑星の広域サーベイ

10:40-11:00 休憩

(5) 装置・パイプライン

11:00-11:15 飯田康太(東京工業大学)深層学習を用いたMITSuME望遠鏡画像からの突発天体検知
11:15-11:30 庭野聖史(東京工業大学)GPUを用いた高速一次処理パイプライン
11:30-11:45 國生 拓摩(名古屋大学)IRSF望遠鏡に搭載する近赤外線分光器の開発
11:45-12:15 議論 国際会議開催に関して(野上)

12:15-13:35 昼食

(6) 変光星・超新星

13:35-13:50 浦郷陸(鹿児島大学)長周期ミラ型変光星の周期光度関係であかす天の川銀河のAGB星の進化
13:50-14:05 川端美穂(京都大学)近傍銀河に現れた速度進化が速いIa型超新星SN 2019einのフォローアップ観測
14:05-14:20 中岡竜也(広島大学)せいめい・かなたによるCa-rich transient SN 2019ehkの早期測光分光観測
14:20-14:35 山中雅之(京都大学)OISTERによるIIP型超新星SN 2017eaw、SN 2018zdの光赤外線観測

14:35-14:45 自由討論

○ ワークショップ・望遠鏡見学のようす


講演

講演

188cm望遠鏡

せいめい望遠鏡

せいめい望遠鏡

せいめい望遠鏡運用室

○ 世話人

山中雅之(京都大学)
高木聖子(北海道大学)
高橋隼(兵庫県立大学)
宝田拓也(埼玉大学)
中岡竜也(広島大学)
永山貴宏 (鹿児島大学)
野上大作(京都大学)
村田勝寛(東京工業大学)
森鼻久美子(名古屋大学)
諸隈智貴(東京大学)
関口和寛(国立天文台)

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