○ 日時、開催方法など
2020年11月10日(火), 11日(水)、12日(木)の3日間
オンライン開催(接続方法は申し込み者限定で開催日までにメール案内)
○ 質問・コメントの記録
○ ワークショップ開催趣旨
光・赤外線天文学大学間連携(英略称:OISTER)は、各大学の持つ中小口径望遠鏡を用いた連携観測により、重力波やニュートリノ事象の電磁波対応天体を始めとする突発天体のような短時間の天体現象に対する時間軸方向の詳細な観測や、可視光と近赤外、撮像や分光、偏光といった多波長・多モードの同時観測を必要とする研究を目的としています。これまでの大学間連携観測による研究成果の報告や今後の観測提案に関する議論の他、連携外機関の方々からのご意見・ご提案を積極的に回収する場として、第11回光赤外線天文学大学間連携ワークショップを開催いたします。
第11回定例ワークショップでは、研究会テーマを「連携観測の新機軸」として打ち出し、新たな大学間連携の可能性を検討します。新しい観測技法や新しい連携と枠組みの在り方を探究し、どのようなサイエンスを生み出すことができるか議論を行います。OISTERの将来にとって種となることが期待される、補償光学システムの中小口径望遠鏡への応用・高時間分解能を持つ観測装置による観測や他波長とのシナジーについて議論を行います。また、プロポーザルに基づくToO・キャンペーン観測による研究成果の報告も行います。教育関連事業においては初心者向け一斉講習会や短期滞在実習、さらにPythonベースで書かれたソフトウェアの勉強会などの報告や今後の活動の方向性に関する議論の時間も設けます。
○ 招待講演者一覧(五十音順)
秋田谷 洋(広島大学)
植村 誠(広島大学)
軸屋 一郎(金沢大学)
中森 健之(山形大学)
中屋 秀彦(国立天文台)
水野 恒史(広島大学)
峰崎 岳夫(東京大学)
谷津 陽一(東京工業大学)
山本 広大(京都大学)
吉田 道利(国立天文台)
米倉 覚則(茨城大学)
○ 講演プログラム・講演資料
1日目 (11月10日(火))
ビジネスセッション 座長:高橋
09:00-09:05 山中雅之 (京都大学) はじめに
09:05-09:20 関口和寛 (国立天文台) 光赤外線大学間連携運営報告
09:20-09:30 議論 OISTERにおける将来のサイエンス検討状況紹介
09:30-09:45 山中雅之 (京都大学) 観測企画運営委員会の活動報告
09:45-09:53 堀内貴史 (国立天文台) 石垣島天文台の観測報告11
09:53-10:01 中岡竜也 (広島大学) 広島大学の活動報告
10:01-10:09 伊藤洋一 (兵庫県立大学) 西はりま天文台「なゆた望遠鏡」の運用
10:09-10:15 以上3講演の質疑
10:15-10:30 休憩
10:30-10:38 永山貴宏 (鹿児島大学) 鹿児島大学活動報告
10:38-10:46 楠根貴成 (名古屋大学) 名古屋大学の活動報告
10:46-10:54 村田勝寛 (東京工業大学) 東京工業大学の2020年度活動報告
10:54-11:00 以上3講演の質疑
11:00-11:08 大澤亮 (東京大学) 東京大学・木曽観測所の活動報告
11:08-11:16 高木聖子 (北海道大学) 北海道大学2020年度活動報告
11:16-11:24 野上大作 (京都大学) 京都大学の活動報告
11:24-11:32 大朝由美子 (埼玉大学) 埼玉大学SaCRA望遠鏡・観測装置と大学間連携観測の現況
11:32-11:40 以上4講演の質疑
ポスターフラッシュトーク(一人3分)
11:40-11:43 川本莉奈 (鹿児島大学) 鹿児島大学1m望遠鏡用可視2色同時撮像装置の開発 ポスター
11:43-11:46 今里郁弥 (広島大学) ブラックホールX線連星GRS 1915+105の X-ray low luminous state時の近赤外線の長期変動成分の放射起源について ポスター
11:46-11:49 藤崎駿介 (鹿児島大学) 近赤外線分光観測によるミラ型変光星の変光フェイズと吸収線の関係 ポスター
11:49-11:52 森文樹 (広島大学) かなた望遠鏡/HONIRにおける偏光撮像データの即時自動解析システムの構築 ポスター
11:52-11:55 大野辰遼 (北海道大学) 金星探査機あかつきと地上望遠鏡による金星雷同時観測
11:55-11:58 八木恵 (兵庫県立大学) 不規則に変光するYSO候補の分光観測 ポスター
11:58-12:01 濱田大晴 (広島大学) 赤外超過が観測されたⅡn型超新星SN2017hccの星周ダストの時間発展 ポスター
12:01-12:04 庭野聖史 (東京工業大学) GPUを用いた高速一次処理パイプライン(2) ポスター
12:04-12:07 金井昂大 (埼玉大学) 三波長同時偏光撮像装置”MuSaSHI”のぐんま天文台 150cm 望遠鏡用マウント作成 ポスター
12:07-12:10 山中雅之 (京都大学) 初心者向けデータ解析講習会の実施状況報告
12:10-12:13 山中雅之 (京都大学) OISTERによるIceCubeニュートリノ放射源観測の現況
12:13-12:40 休憩&フリー質問タイム @ Remo
12:40-13:40 昼食
(1)すばる 座長:諸隈
13:40-14:20 吉田道利 (国立天文台) すばると中小口径望遠鏡
14:20-14:40 議論 OISTERとすばるとの連携の可能性について
14:40-14:55 休憩
(2)赤外検出器と観測 座長:永山
14:55-15:35 中屋秀彦 (国立天文台) 天文観測用InGaAs近赤外線イメージセンサー
15:35-15:50 高橋隼 (兵庫県立大学) NICによる地球照偏光観測: 海の検出
15:50-16:05 休憩
16:05-16:20 中島康 (国立天文台) SMOKAでデータを公開しませんか?
16:20-16:35 堀内貴史 (国立天文台) 多地点・多色同時撮像によるStarlink衛星の観測的影響の調査
16:35-16:50 行方宏介 (京都大学) 若い太陽型星でのスーパーフレアに伴う質量放出現象の初検出
2日目 (11月11日(水))
(3)広視野 座長:村田
09:00-09:40 谷津陽一 (東京工業大学) 世界初の紫外線時間領域天文衛星打ち上げへ
09:40-09:55 諸隈智貴 (東京大学) Tomo-e Gozen High-Cadence Transient Survey
09:55-10:10 紅山仁 (東京大学) 微小地球接近小惑星の即時動画/多色測光観測
10:10-10:25 吉田二美 (産業医科大学) Tomo-e Gozenデータを用いた既知小惑星の位相角曲線の研究
10:25-10:40 休憩
10:40-10:55 新納悠 (東京大学) 中小口径望遠鏡と高速カメラによるFast Radio Burst可視光観測の可能性
10:55-11:10 笹田真人 (広島大学) 重力波観測ランO3におけるJ-GEMの可視・近赤外フォローアップ観測
11:10-11:30 議論 マルチメッセンジャー天文実現に向けて必要なこと
(4)せいめい望遠鏡 座長:堀内
11:30-12:10 軸屋一郎 (金沢大学) 天文用装置開発と制御工学の連携
ポスターフラッシュトーク(一人3分)
12:10-12:13 川上碧 (兵庫県立大学) WFGS2偏光モードの開発 ポスター
12:13-12:40 休憩&フリー質問タイム @ Remo
12:40-13:40 昼食 (運営協議会・観測企画運営委員会 合同会議(@別Zoom))
13:40-14:20 山本広大 (京都大学) せいめい望遠鏡による太陽系外惑星の直接撮像観測のための装置開発
14:20-14:35 川端美穂 (京都大学) 近傍に現れた特異なIa型超新星SN 2019mujの可視・近赤外線観測
14:35-14:50 前原裕之 (国立天文台) 大学間連携とTESSによるM型星フレアの測光分光同時観測
14:50-15:05 休憩
(5)多波長 座長: 山中
15:05-15:45 米倉覚則 (茨城大学) メタノールメーザーにおける電波と光の共同観測
15:45-16:00 内山瑞穂 (宇宙科学研究所) メタノールメーザーバースト天体の赤外追観測のこれまでとこれから
16:00-16:40 水野恒史 (広島大学) X線偏光観測衛星IXPE
16:40-16:55 議論 OISTERと多波長連携
3日目 (11月12日(木))
(6)高時間分解能観測 座長:高木
09:00-09:40 中森健之 (山形大学) Crabパルサーの光学光子計数観測
09:40-10:20 植村誠 (広島大) ブラックホールX線連星の短時間変動
10:20-10:35 休憩
10:35-10:50 木邑真理子 (理化学研究所) X線と可視光の高速同時観測で拓くサイエンス
10:50-11:05 村田勝寛 (東京工業大学) 光赤外線大学間連携の望遠鏡によるX線連星の可視光・近赤外線観測
11:05-11:20 安達稜 (東京工業大学) ブラックホールX線連星MAXI J1820+070の再増光時における多波長観測
11:20-11:35 磯貝桂介 (京都大学) ヘリウム激変星 SDSSJ1411の多色測光から探る再増光のメカニズム
11:35-11:50 議論 将来の芽としての高時間分解能観測
ポスターフラッシュトーク(一人3分)
11:50-11:53 今澤遼 (広島大学) ブレーザーBL Lacertaeフレア期の測光偏光モニター観測 ポスター
11:53-12:20 休憩&フリー質問タイム @ Remo
12:20-13:20 昼食
13:20-13:35 宝田拓也 (アストロバイオロジーセンター) 低温度ガス惑星の多波長トランジット観測
(7)教育セッション 座長:大朝
13:35-13:50 高橋隼 (兵庫県立大学) 短期滞在実習について
13:50-14:05 石岡千寛 (埼玉大学) なゆた望遠鏡/NICを用いた近赤外トランジット測光観測
14:05-14:20 大出康平 (埼玉大学) かなた望遠鏡/HONIRを用いたYSOの近赤外分光観測
14:20-14:35 竹内媛香 (埼玉大学) なゆた望遠鏡によるTタウリ型星の高分散分光観測
14:35-14:50 議論 OISTERにおける教育事業の将来
14:50-15:05 休憩
(8)新しい技術と将来座長 座長:野上
15:05-15:45 峰崎岳夫 (東大) 小口径望遠鏡用可視補償光学の開発
15:45-16:25 秋田谷洋 (広島大) 光赤外線大学間連携への期待
16:25-16:40 議論 次期OISTER検討に向けた議論・サマリー
○ 注意事項
- 口頭およびポスターフラッシュトークを予定されている方は、朝8:30-9:00の間またはセッション開始直前の休憩時間に必ず画面共有機能のテストを行ってください。
- ビジネスセッション(初日午前)の各機関報告は8分ごとのフラッシュトークになります。質疑は3-4講演終わった後にまとめて行います。
- 招待講演は35分発表+5分質疑となります
- 一般講演は12分発表+3分質疑となります
- ポスターフラッシュトークは3分ごとに連続して講演していただきます。ご自身のPCにファイルを用意いただき画面共有を行ってください。
- ポスターセッションにはZoomとは別にRemoを使う予定です。使い方は当日ご案内いたします
- ポスターセッションは毎日昼食前の30分弱をコアタイムとします。発表者の方は可能な範囲内でご自身のRemoのポスター部屋に待機するよう願います。
- ポスター発表以外の方は積極的にポスター部屋での議論にご参加ください。
- 休憩時間・昼食時間にもRemoを開放します。ポスターに関する議論だけでなく、研究に関する相談などご活用ください。
- 発表に使っていただいた資料はwebでの公開のために回収いたします。他人に見せたくない内容は削除ください。
- 2日目昼食時にはOISTER関係者のクローズドの会議を別URLにて行います。運営協議会及び観測企画運営委員はご参加ください
○ 世話人
山中 雅之(京都大学)
大朝 由美子(埼玉大学)
楠根 貴成(名古屋大学)
高木 聖子(北海道大学)
高橋 隼(兵庫県立大学)
中岡 竜也(広島大学)
永山 貴宏 (鹿児島大学)
野上 大作(京都大学)
花山 秀和(国立天文台)
堀内 貴史(国立天文台)
Malte Schramm(埼玉大学)
村田 勝寛(東京工業大学)
諸隈 智貴(東京大学)
関口 和寛(国立天文台)