第14回光赤外線天文学大学間連携(OISTER)ワークショップ

◯ 開催日時・開催形式

2024年 3月7日(木)~3月9日(土)
東京工業大学+オンライン(zoom)
– 現地参加を推奨、オンラインはベストエフォートで対応
– zoomアクセス情報は別途参加者へ通知

東京工業大学 大岡山キャンパス 大岡山西8号館(E) 10階 E1001 大会議室
大岡山駅(東急大井町線・目黒線)徒歩1分で正門
西8号館へのアクセス https://www.ssc.titech.ac.jp/amap/home/ookayama/west/bldg8e_bldg8w/

◯ 学生発表賞

審査の結果、以下の方々が学生発表賞として選定されました。

口頭発表賞(博士課程学生の部)
越 諒太郎 早期で発見されたII型超新星SN2024acnの可視光追観測

口頭発表賞 (修士課程学生の部)
樋口 成和 ブラックホールX線連星 MAXI J1820+070 ミニアウトバーストの可視近赤外線の高頻度観測

ポスター発表賞
反保雄介 円盤風を考慮した矮新星アウトバーストの可視スペクトル合成計算

〇 開催趣旨

光・赤外線天文学大学間連携(OISTER)は、国立天文台と自前の光・赤外線望遠鏡を持つ国内の9大学(北大、埼玉大、東大、東工大、名大、京大、兵庫県立大、広島大、鹿児島大)が連携して研究と教育を行なう事業です。
各大学が持つ中小口径望遠鏡を用いた連携観測により、重力波やニュートリノ事象の電磁波対応天体を始めとする突発天体のような短時間の天体現象に対する時間軸方向の詳細な観測を実施し、可視光と近赤外、撮像や分光、偏光といった多波長・多モードの同時観測に基づく研究を遂行しています。

今回のワークショップでは、「連携観測を進化/充実するための技術的な基盤」をテーマに
(1)自動観測・リモート観測・ロボット望遠鏡の技術と運用
(2)迅速な突発天体追観測を実現するための技術、
(3)突発天体検知・観測情報とデータ共有による連携観測の効率化
などを中心に議論します。

各観測所のステータスやOISTERの各事業の成果報告、OISTER連携観測による研究成果の報告も予定しています。
連携外や他波長の方々も含め、上記のテーマ、関連する研究、新たな研究のアイディアなどの講演も歓迎いたします。博士課程や修士課程の学生の方の交流を深めることを目的に、博論・修論の発表や、現在進めている研究についての発表も推奨します。

◯ 招待講演・特別講演

「 連携観測を進化/充実させるための技術的な基盤 」に関連して、以下4名の方に講演をして頂きます。
– 伊藤亮介氏(美星天文台)
– 大澤亮氏(国立天文台)
– 前原裕之氏(国立天文台)
– 高橋一郎氏(東京工業大学)

◯ プログラム

1日目  3月7日(木)

【OISTER活動報告】
座長:早津
開始時刻(講演時間min.) 氏名 タイトル
13:00(15) 泉浦秀行 OISTER運営報告FY2023
13:15(15) 村田勝寛 観測企画運営委員会の活動報告
13:30(10) 齊藤大晶 北海道大学 2023年度活動報告
13:40(7) 大朝由美子 埼玉大学SaCRA望遠鏡及びぐんま天文台1.5m望遠鏡の2023年度報告
13:47(10) 瀧田 怜 東京大学・木曽観測所の活動報告
13:57(10) 高橋一郎 東京工業大学の2023年度活動報告
14:07(10) 楠根貴成 名古屋大学の2023年度活動報告(オンライン)
14:17(13) 休憩

座長:齊藤
14:30(10) 野上大作 京都大学の2023年の活動報告
14:40(10) 伊藤 洋一 兵庫県立大学の活動報告(オンライン)
14:50(10) 中岡竜也 広島大学の活動報告2023
15:00(10) 永山貴宏 鹿児島大学報告
15:10(10) 早津夏己 石垣島天文台の活動報告14
15:20(15) 休憩

【OISTER教育プログラム】
座長:大朝
15:35(10) 中岡竜也 教育報告(データ解析)
15:45(7) 大朝由美子、高橋隼 教育報告(短期滞在、装置開発ほか)
16:52(15) 武内友希 高精度測定装置を用いたレンズの球面形状・面精度測定手法の習得(短期滞在実習プログラム報告)
16:07(03) 太田明日夏 [E2] 2mなゆた望遠鏡のWFGS2における系外惑星のトランジット分光観測の実習報告 talk poster
16:10(03) 金井昂大 [E3] 近赤外装置運用のための基礎実習報告(オンライン) talk poster
16:13(03) ポスターショートトーク質問
16:16(20) 議論(教育関係)
16:36(14) 休憩

【観測成果(1)】
座長:中岡
16:50(15) 有松亘 OISTER掩蔽キャンペーン観測が明らかにする太陽系外縁天体の世界(オンライン)
17:05(15) 川端美穂 爆発初期に発見された近傍Ia超新星SN 2023beeの追観測

連携観測を進化/充実させるための技術的な基盤 (1)】
座長:中岡
17:20(35) 大澤亮 観測システムとしての Tomo-e Gozen の開発
17:55 解散予定

2日目 3月8日(金)

【学生セッション:口頭講演(1)】
座長:高橋隼
9:00(15) 田口健太 [Od1] せいめい望遠鏡を用いたマルチメッセンジャー天文学に向けての準備
9:15(15) 越 諒太郎  [Od2] 早期で発見されたII型超新星SN2024acnの可視光追観測
9:30(15) 佐藤翔太 [Om1] ブレーザーS5 0716+714の多波長スペクトルの時間変動解析
9:45(15) 休憩

座長:永山
10:00(15) 藤島 葵 [Om2] 鹿児島大学1m光赤外望遠鏡のトランジット多色同時撮像の画素固定・測光精度評価
10:15(15) 早津 俊祐 [Om3] 超小型衛星搭載用紫外線望遠鏡の統計的な熱数学モデル最適化
10:30(15) 堀友哉 [Om4] かなた望遠鏡HONIRを用いた可視近赤外偏光観測による星無し分子雲コア周縁部の磁場構造の研究
10:45(15) 休憩

【学生セッション:ポスターショートトーク】
座長:永山
11:00(03) 反保雄介 [P1] 円盤風を考慮した矮新星アウトバーストの可視スペクトル合成計算 talk poster
11:03(03) 大平明日香 [P2] 紫外線天文観測衛星うみつばめの位置決定精度検証 talk poster
11:06(03) 関 響 [P3] 軌道上画像処理ソフトウェアの開発 talk poster
11:09(03) 質問
11:12(03) 武井宏延 [P4] 紫外線天文衛星の搭載センサ性能評価 talk poster
11:15(03) 佐﨑凌佑 [P5] Smart Kanataの初期成果 talk poster
11:18(03) 質問
11:21(39) ポスター時間
12:00(60) 昼休み

【学生セッション:口頭講演(2)】
座長:高橋一郎
13:00(15) 吉武知紘 [Od3] Multiwavelength Study of the Black Hole X-ray Binary MAXI J1820+070 in the Rebrightening Phase
13:15(15) 樋口 成和 [Om5] ブラックホールX線連星 MAXI J1820+070 ミニアウトバーストの可視近赤外線の高頻度観測
13:30(15) 庭野聖史 [Od4] Be X線連星のフラックス周期解析及び多波長長期変動解析
13:45(30) 集合写真・休憩

【 連携観測を進化/充実させるための技術的な基盤 (2)】
座長:野上
14:15(15) 村田勝寛、高橋隼、高橋一郎ほか OISTER連携観測の自動化構想
14:30(35) 前原裕之 せいめい望遠鏡の自動観測システムの開発
15:05(15) 高橋 隼 なゆた望遠鏡の観測自動化
15:20(15) 田實晃人 せいめい望遠鏡のリモート観測
15:35(15) 学生賞表彰式
15:50(15) 休憩

座長:瀧田
16:05(35) 伊藤亮介 望遠鏡の連携観測・自動化編
16:40(15) 内山久和 大学望遠鏡の観測データをSMOKAで公開する方法
16:55(20) 議論
17:15 解散予定

3日目 3月9日(土)

【観測成果(2)】
座長:村田
10:00(15) 泉浦秀行、田實晃人、佐藤文衛 岡山188cm望遠鏡の現状、成果、今後
10:15(15) 笹田真人 せいめい望遠鏡を用いたMAXI J1820+070の短時間変動探査
10:30(15) 堀内 貴史 周期光度変動を示した極光度クェーサーのフォローアップ観測

【 連携観測を進化/充実させるための技術的な基盤 (3)】
座長:村田
10:45(35) 高橋一郎 機械学習による突発天体検知技術
11:20(20) 議論(バッファ、何もなければスキップ)
11:40 解散予定

◯ その他

  • 院生・学部生の皆さんの研究発表に対して、口頭発表とポスター発表で分けて各1件程度を表彰する予定です。
  • コロナ明け以降、都内・横浜のホテル代が高騰しており安価なホテルの予約が取りづらい状況になっていますので早急にご予約頂くことをお勧めします。都内でホテルがない場合は新横浜駅周辺のホテルもご検討ください。東工大まで電車で直通20分です。
  • 本研究会は、自然科学研究機構国立天文台研究交流委員会の助成を受けています。研究会で得られた成果を学術誌等で発表するときは以下の文言を謝辞に記載してください。
    日本語:「本研究(の一部)は自然科学研究機構国立天文台研究交流委員会 (NAOJ-RCC-2302-0201)の助 成を受けたものです。」
    英語:(Part of) This work was supported by the NAOJ Research Coordination Committee, NINS (NAOJ-RCC-2302-0201)

〇  世話人

村田 勝寛(京都大学)
齊藤 大晶 (北海道大学)
大朝 由美子(埼玉大学)
瀧田怜 (東京大学)
高橋一郎(東京工業大学)
楠根 貴成(名古屋大学)
野上 大作(京都大学)
高橋 隼(兵庫県立大学)
中岡 竜也(広島大学)
永山 貴宏 (鹿児島大学)
花山 秀和(国立天文台)
早津夏己 (国立天文台)
泉浦秀行 (国立天文台)
連絡先: wg-oister@kwasan.kyoto-u.ac.jp

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