◯ ワークショップ開催趣旨
光・赤外線大学間連携は、国立天文台と自前の光・赤外線望遠鏡を持つ国内の9大学(北大、埼玉大、東大、東工大、名大、京大、兵庫県立大、広島大、鹿児島大)が連携して研究と教育を行なう事業です。第一期(2011-2016年度)、第二期(2017-2021年度)を経て、今年度より2027年度までの第三期が始まりました。第二期での活動については国際外部委員による評価も受けました。現在はこの評価報告書への対応も含めて、今期の形作りをしているところです。このワークショップのテーマは「OISTER 第三期の展開」とします。各観測所のステータスや OISTER の事業の報告、OISTER を用いた研究の成果報告、外部評価報告書への対応等のほか、連携外や他波長の方々も含む皆様に、新たな研究のアイディアの発表やOISTER に関する提言などをいただき、第三期の指針を議論したいと考えています。また、博士課程や修士課程の学生の方の交流を深めることを目的に、博論・修論の発表や、現在進めている研究についての発表を推奨します。
◯ 開催日時・開催形式
2023年2月28日(火)〜3月1日(水)
名古屋大学+オンライン
名古屋大学理学部B館5階 B501(ポスター会場も同じ)
以下リンク先の構内マップのD3③
https://www.nagoya-u.ac.jp/upload_images/campus_map_jp.pdf
市営地下鉄 「名古屋大学」 2番出口 から徒歩5分
◯ 学生発表賞
審査の結果、以下の方々が学生発表賞として選定されました。
口頭発表
反保雄介(京大) 史上最大規模の矮新星アウトバースト:MASTER OT 30227.28+191754.5
紅山仁(東大) OISTERによる微小小惑星2010 XC15の偏光観測
ポスター発表
樋口成和(東工大) P3s ブラックホールX線連星MAXI J1820+070の長期光度曲線の解析 talk poster
◯ プログラム
2月28日(火) 1日目
(1)ビジネスセッション1
09:30 野上大作 はじめに
09:35 関口和寛 OISTER第3期に向けて
09:55 齊藤大晶 北海道大学 2022年度活動報告
10:10 中岡竜也 広島大学の活動報告2022
10:25 瀧田怜 東京大学・木曽観測所の活動報告
10:40 高橋一郎 東京工業大学の2022年度活動報告
10:55 楠根貴成 名古屋大学の活動報告
11:10 野上大作 京都大学の活動報告とせいめい望遠鏡の現況報告
11:25-13:00 (昼休み + ポスター)
(2)ビジネスセッション2
13:00 伊藤洋一 兵庫県立大学の活動報告
13:15 大朝由美子 埼玉大学SaCRA望遠鏡とぐんま天文台1.5m望遠鏡の現況報告
13:30 永山貴宏 鹿児島大学報告
13:45 早津夏己 石垣島天文台の観測報告13
(3)ポスターショートトークセッション
14:00 村田勝寛 P1 OISTER連携観測によるX線連星の研究 talk poster
14:03 佐藤翔太 P2s ブレーザーS5 0716+714の多波長での時系列解析 talk poster
14:06 樋口成和 P3s ブラックホールX線連星MAXI J1820+070の長期光度曲線の解析 talk poster
14:09 (質疑)
14:12 伊藤尚泰 P4s 畳み込みニューラルネットワークを用いたMITSuME望遠鏡画像から突発天体検知 talk poster
14:15 江良真結子 P5s 天体画像における深層学習を用いたラインノイズ除去手法 talk poster
14:18 金井昂大 P6s 三波長同時撮像装置MuSaSHIのぐんま天文台150cm望遠鏡搭載と観測 talk poster
14:21 (質疑)
14:24 堀友哉 P7s 国産1.3k InGaAs赤外線検出器の評価と多バンド星間偏光観測 talk poster
14:27 大平明日香 P8s 広視野紫外線衛星「うみつばめ」のための紫外線カタログ開発 talk poster
14:30 能登亮太朗 P9s 広視野紫外線衛星うみつばめの突発天体検知手法の開発
talk poster
14:33 (質疑)
14:36-15:00(ポスターと休憩)
(4)研究成果報告セッション
15:00 前原裕之 晩期型星におけるスーパーフレアの測光・分光同時観測
15:20 行方宏介 OISTERで迫る太陽型星スーパーフレア研究の現状と今後
15:40 堀内貴史 OISTER連携観測によるVisorsatの庇の効果の検証
16:00-16:30(ポスターと休憩)
(5)観測提案セッション
16:30 笹田真人 J-GEMの重力波観測ランO4における電磁波フォローアップ
16:50 新納悠 可視光高速撮像によるFast Radio Burstの対応天体探査
(6)教育セッション
17:10 高橋隼/大朝由美子 教育事業の口頭発表(短期滞在実習・装置開発関係)
17:20 中岡竜也 IRAF講習会
17:30 1日目終了
3月1日(水) 2日目
(7)学生発表セッション
09:30 反保雄介 史上最大規模の矮新星アウトバースト:MASTER OT 30227.28+191754.5
09:50 佐崎凌佑 自動観測システムを用いて観測したWZ Sge型矮新星の初期円盤構造
10:10 庭野聖史 TESSとの多波長同時観測によるBe X線連星の研究
10:30 館田麻寛 大質量X線連星 1A 0535+262の光度曲線の解析
10:50 濱田大晴 IIn型超新星SN 2017hccのエネルギースペクトルを用いた星周環境推定
11:10 水越翔一郎 視線方向のダスト減光量が非常に大きい1.9型AGNの観測提案
11:30-13:00 (昼休み + ポスター)
(8)学生発表セッション2
13:00 紅山仁 OISTERによる微小小惑星2010 XC15の偏光観測
13:20 山下真依 若い太陽型星の可視光分光観測
13:40 金井昂大 R CrA領域における超低質量天体の近赤外探査観測
14:00 赤峰恭太郎 鹿児島大学1m光赤外線望遠鏡用近赤外線3バンド同時撮像装置 kSIRIUS開発
14:20 米盛葵 鹿児島大学1m望遠鏡用可視2バンド同時撮像装置の開発と性能評価
14:40-15:00(ポスターと休憩)
(9)装置・ソフトウェア開発セッション
15:00 高橋隼 精密偏光観測装置POPOの開発状況
15:20 高橋一郎 深層学習によるTomo-e Gozen突発天体サーベイにおけるReal/Bogus分類改善
15:40 有馬宣明 広視野 CMOS カメラ Tomo-e Gozen のための短時間の突発天体検出パイラインの開発
(10)議論
16:00 太田耕司 第2期外部評価結果とその対応について
16:15 議論
16:30 終了
〇 世話人
野上 大作(京都大学)
大朝 由美子(埼玉大学)
楠根 貴成(名古屋大学)
齊藤 大晶 (北海道大学)
瀧田怜 (東京大学)
高橋一郎(東京工業大学)
村田 勝寛(東京工業大学)
高橋 隼(兵庫県立大学)
中岡 竜也(広島大学)
永山 貴宏 (鹿児島大学)
花山 秀和(国立天文台)
早津夏己 (国立天文台)
泉浦秀行 (国立天文台)
連絡先: wg-oister@kwasan.kyoto-u.ac.jp