◯ 開催日・開催地・開催形式
2024年12月10日(火) 13:00(12:30から受付開始)~12月12日(木)15:40終了予定
姫路・西はりま地場産業センター(じばさんびる)[JR姫路駅前] +オンラインのハイブリッド
http://www.jibasan.or.jp/conference/access.html
– 現地参加を推奨、オンラインはベストエフォートで対応
– zoomアクセス情報は別途参加者へ通知
日によって部屋が違いますのでご注意ください。
1日目:じばさんビル501会議室
2日目、3日目:じばさんビル901会議室
◯ 講演の諸注意
【口頭講演】
・ご自身のノートPCをzoomに接続してご講演ください。画面共有は会場側のノートPCで行います。
当日のネットワーク接続が不安定な場合は、ご自身のPCで画面共有を行う可能性があります。
・休憩時間などに画面共有機能のテストを行ってください。
・講演時間が30分の方は25分発表+5分質疑、15分の方は12分発表+3分質疑、10分の方は8分発表+2分質疑を目安にご準備ください。
【ポスター・ポスターフラッシュトーク】
・事前に回収したスライドを会場ノートPCでまとめて画面共有します。提出方法は別途メールでご連絡しますのでご確認ください。
・都合により、現地でのポスター掲示は、2日目からとなります。
・フラッシュトークの講演時間は1分です。質疑はありませんので、ご自身のショートトーク時間はすべて発表にあてていただいて結構です。
【学生セッション】
・学生セッションの発表者について、口頭講演から博士1名、修士1名の合計2名、ポスター講演から1名を目安に学生発表賞を授与します。
◯ 開催趣旨・テーマ
光・赤外線天文学大学間連携(OISTER)は、国立天文台と自前の光・赤外線望遠鏡を持つ国内の9大学(北大、埼玉大、東大、Science Tokyo(旧東工大)、名大、京大、兵庫県立大、広島大、鹿児島大)が連携して研究と教育を行なう事業です。各大学が持つ中小口径望遠鏡を用いた連携観測により、重力波やニュートリノ事象の電磁波対応天体を始めとする突発天体のような短時間の天体現象に対する時間軸方向の詳細な観測を実施し、可視光と近赤外、撮像や分光、偏光といった多波長・多モードの同時観測に基づく研究を遂行しています。
今回のワークショップでは、「大望遠鏡時代の中小望遠鏡ネットワーク」をテーマにし、
(1)大望遠鏡と中小望遠鏡のシナジー
(2) 中小望遠鏡の潜在能力
をサブテーマとします。
(1)ではXRISM、TAO望遠鏡、すばる望遠鏡、JWST等の大望遠鏡とOISTERをはじめとした中小口径望遠鏡ネットワークとのシナジーについて議論し、(2)では中小望遠鏡が主導するユニークな取り組みを紹介し、中小望遠鏡だからできること/だけでもできること等を模索します。
各観測所のステータスやOISTERの各事業の成果報告、OISTER連携観測による研究成果の報告、OISTERの将来構想の検討も予定しています。連携外や他波長の方々も含め、上記のテーマ、関連する研究、新たな研究のアイディアなどの講演も歓迎いたします。博士課程や修士課程の学生の方の交流を深めることを目的に、博論・修論の発表や、現在進めている研究についての発表も推奨します。一昨年度、昨年度と同様に大学院生・学部生の皆さんの研究発表に対して学生発表賞を授与する予定です。
◯ 招待講演・特別講演
敬称略、五十音順
有松 亘(京都大学)
板 由房(東北大学)
小山 佑世(国立天文台)
Malte Schramm(Potsdam University)
高橋 英則 (東京大学)
中森 健之 (山形大学)
行方 宏介(NASA/京都大学)
野田 博文(東北大学)
平松 大地 (Center for Astrophysics / Harvard & Smithsonian)
前田 啓一(京都大学)
宮田 隆志(東京大学)
◯ プログラム
# M, D始まりの識別符号はそれぞれ修士、博士課程の口頭発表の学生賞対象者です。
# P始まりの識別符号はポスター発表の学生賞対象者です。
1日目 12月10日(火)
1日目は、じばさんビル501会議室です
受付開始 (入室可能) 時刻 12:30
[OISTER運用報告]
座長:村田
開始時刻 講演時間(分) 氏名 タイトル
13:00 (15) 泉浦秀行 OISTER運営報告FY2024
13:15 (15) 村田勝寛 観測企画運営委員会の活動報告
13:30 (10) 久保田尚之 北海道大学2024年度活動報告
13:40 (10) 大朝由美子 埼玉大学SaCRA望遠鏡及びぐんま天文台150cm望遠鏡の2024年度報告
13:50 (10) 瀧田 怜 東京大学・木曽観測所の活動報告
14:00 (10) 高橋一郎 東京科学大学の2024年度活動報告
14:10 (10) 楠根貴成 名古屋大学2024年度活動報告 【リモート】
14:20 (10) 休憩
14:30 (10) 野上大作 京都大学の2024年の活動報告
14:40 (10) 伊藤洋一 西はりま天文台「なゆた望遠鏡」の運用
14:50 (10) 中岡竜也 広島大学の活動報告2024
15:00 (10) 永山貴宏 鹿児島大学報告
15:10 (10) 早津夏己 石垣島天文台の活動報告15 【リモート】
15:20 (10) 中岡竜也 データ解析講習会
15:30 (10) 休憩
[学生セッション1:サイエンス]
座長:高橋一郎
15:40 (15) 岡田寛子[D01] 明るい金属欠乏星の探査
15:55 (15) 古塚来未[D02] 恒星の高分散分光観測による重元素組成の調査
16:10 (15) 越 諒太郎[D03] 星周物質と相互作用するII型超新星SN 2024acnの追観測
16:25 (15) 後藤颯太[M01] 鹿児島1m・せいめいを含む国際連携による特異な2段階プリカーサーを持つIIn型超新星SN 2023vbgの紫外可視近赤外線観測
16:40 (10) 休憩
[開発]
座長:永山
16:50 (15) 西川 淳 The Grand Spherical Telescope Array (GSTA) 【リモート】
17:05 (15) 高橋 隼 精密偏光観測装置POPOの開発
[OISTER中小口径でのユニークな取組、大望遠鏡とのシナジー1]
座長:永山
17:20 (30) Malte Schramm Exploring Strongly Variable AGN: Multi-Wavelength Insights into X-Ray-Selected AGN Transient Events with Small and Large Telescopes 【リモート】
17:50 (30) 野田 博文 XRISM衛星による初期成果と光赤外線望遠鏡との協調観測
2日目 12月11日(水)
2日目は、じばさんビル901会議室です
入室可能時刻 08:50頃
[中小口径でのユニークな取り組み、大望遠鏡とのシナジー1]及び[学生セッション2:サイエンス]
座長:瀧田
開始時刻 講演時間(分) 氏名 タイトル
9:00 (30) 板 由房 口径3cmの赤外望遠鏡でHubble Tensionに挑む 【リモート】
9:30 (15) 樋口 成和[M02] ブラックホールX線連星 MAXI J1820+070のミニアウトバースト中の可視光、赤外線、X線を用いた多波長解析
9:45 (15) 平野 佑弥[D04] 太陽系外惑星Qatar1- bとTrES-3 bの複数波長トランジット観測による天気の変動の調査
10:00 (30) 中森健之 可視高速撮像システムIMONYの開発と大学望遠鏡との連携
10:30 (10) 休憩
10:40 (30) 有松 亘 小望遠鏡動画天文学ことはじめ
11:10 (10) 休憩
[ポスターフラッシュトーク]
座長:久保田
11:20 (1) 武内友希[P01] IRSF1.4m望遠鏡用 可視2バンド同時撮像装置VERSATILE-CAMの開発 【リモート】
11:21 (1) 村岡克紀[P02] 反復新星 U Scorpii 可視測光分光観測から探る降着円盤と新星風の相互作用
11:22 (1) 林 麗美[P03] 可搬型可視光・近赤外線域における望遠鏡反射率測定器の開発
11:23 (1) 丸田 哲温[P04] かなた望遠鏡可視近赤外偏光サーベイ:若い散開星団NGC 6910の磁場構造とダストの研究
11:24 (1) 笠井 理香子[P05] 多色撮像観測によるIW And型矮新星KIC 9406652の研究
11:25 (1) 赤井 嵩宙[P06] 多波長モニター観測によるブレーザーTON599の放射メカニズム推定
11:26 (1) 栃原淑慧[P07] IXPE衛星とかなた望遠鏡を用いたブレーザーの多波長偏光観測
11:27 (1) 水本拓走[P08] リチウムの存在度に基づく若い星団の年代測定
11:28 (1) 熊野朱里[P09] Ic 型超新星SN2023cptの可視近赤外線観測
11:29 (1) 萩尾陽菜/久保元由樹[P10] MITSuME望遠鏡の新CMOSカメラ導入に向けた進捗状況
11:30 (1) 堀友哉[P11] かなた望遠鏡HONIRを用いた可視近赤外線偏光観測での直近の成果報告
11:31 (1) 小柳香 広島大学かなた望遠鏡/HONIRを用いた近赤外分光観測の実習報告
11:32 (1) 杉村風曉 散開星団に属する恒星の中性子捕獲過程元素の組成
11:33 (1) 今澤 遼 長期多波長観測に基づくブレーザーBL Lacertaeの2024年ガンマ線増光期における放射メカニズムの研究
11:34 (1) 小路口直冬 MITSuME による IceCube event フォローアップ観測の計画と準備状況
11:35 (85) 昼休み (12:00-13:30 OISTER協議会・委員会メンバーは603会議室にて合同会議)
13:00 (60) ポスターコア時間
[OISTERが進める教育活動]
座長:大朝/高橋隼
14:00 (10) 大朝由美子、高橋隼 短期滞在実習
14:10 (15) 市原晋之介 短期滞在実習プログラム:すばる望遠鏡PFS実習の報告
14:25 (15) 金井昂大 すばる望遠鏡近赤外線観測装置の科学検討・実験実習報告
14:40 (30) 小山佑世 OISTERとすばる望遠鏡の連携:キックオフと今後への期待
15:10 (25) 議論:教育活動 (ファシリテーター:大朝/高橋隼、書記:中岡)
15:35 (20) 休憩
[学生セッション2:開発]
座長:中岡
15:55 (15) 福田美実 [M03] 広視野紫外線観測衛星『うみつばめ』の開発
16:10 (15) 関 響 [M04] 突発天体アラートシステムの設計
16:25 (15) 上嶋茂諒 [M05] 広視野紫外線観測衛星『うみつばめ』搭載紫外線望遠鏡の開発
16:40 (15) 兒玉ヱ門[M06] CMOSカメラモジュールの実験室性能評価
16:55 (15) 小﨑瑛子[D05] 近赤外線高分散分光器SANDのための大気分散補正光学系の開発
3日目 12月12日(木)
3日目は、じばさんビル901会議室です
入室可能時刻 08:50頃
[突発天体・変動天体]
座長:小路口
9:00 (15) 磯貝桂介 再増光を示すWZ Sge型矮新星IK Leoの近赤外測光・分光モニター観測
9:15 (15) 川端美穂 近傍超新星のフォローアップ観測
9:30 (15) 堀内 貴史 周期光度変動を示す極高光度クェーサーの長期多色モニター観測
9:45 (15) 笹田真人 重力波観測ランO4におけるJ-GEMの電磁波フォローアップ観測
10:00 (15) 休憩
[中小口径でのユニークな取り組み、大望遠鏡とのシナジー2]
座長:野上
10:15 (30) 行方 宏介 大中小型の紫外線宇宙望遠鏡とOISTERの連携が拓く恒星フレア研究の最前線 【リモート】
10:45 (30) 宮田隆志 TAOの現状とOISTERとの協力
11:15 (15) 高橋 英則 東京大学アタカマ観測所TAO6.5m望遠鏡の観測装置について
11:30 (30) 前田 啓一 中小後継望遠鏡による系外突発天体観測と多波長・多モード観測とのシナジー 【リモート】
12:00 (20) 議論:OISTER中小口径でのユニークな取組、大望遠鏡とのシナジー (ファシリテーター:野上、書記:瀧田)
12:20 (80) 昼休み
[OISTER将来計画]
座長:村田
13:40 (20) 学生賞表彰
14:00 (30) 平松 大地 ラス・クンバレス天文台による突発天体観測
14:30 (10) 村田勝寛 将来計画に向けてのこれまでのOISTERのまとめ
14:40 (10) 野上大作 インドネシア望遠鏡との連携
14:50 (10) 川端弘治 海外の観測網への「適度な」参画の可能性: GRANDMAとか
15:00 (40) 議論:将来計画、目指すべき観測網、総合討議 (ファシリテーター:村田・野上・太田、書記:小路口)
◯ ポスター一覧
P01 武内友希 IRSF1.4m望遠鏡用 可視2バンド同時撮像装置VERSATILE-CAMの開発
P02 村岡克紀 反復新星 U Scorpii 可視測光分光観測から探る降着円盤と新星風の相互作用
P03 林 麗美 可搬型可視光・近赤外線域における望遠鏡反射率測定器の開発
P04 丸田 哲温 かなた望遠鏡可視近赤外偏光サーベイ:若い散開星団NGC 6910の磁場構造とダストの研究
P05 笠井 理香子 多色撮像観測によるIW And型矮新星KIC 9406652の研究
P06 赤井 嵩宙 多波長モニター観測によるブレーザーTON599の放射メカニズム推定
P07 栃原淑慧 IXPE衛星とかなた望遠鏡を用いたブレーザーの多波長偏光観測
P08 水本拓走 リチウムの存在度に基づく若い星団の年代測定
P09 熊野朱里 Ic 型超新星SN2023cptの可視近赤外線観測
P10 萩尾陽菜/久保元由樹 MITSuME望遠鏡の新CMOSカメラ導入に向けた進捗状況
P11 堀友哉 かなた望遠鏡HONIRを用いた可視近赤外線偏光観測での直近の成果報告
P12 永田晴飛 磁気活動性の高いK型星PW AndのHα線と近赤外CaⅡ三重輝線での分光観測 (日程のご都合が合わないためフラッシュトークはありません)
小柳香 広島大学かなた望遠鏡/HONIRを用いた近赤外分光観測の実習報告
杉村風曉 散開星団に属する恒星の中性子捕獲過程元素の組成
今澤 遼 長期多波長観測に基づくブレーザーBL Lacertaeの2024年ガンマ線増光期における放射メカニズムの研究
小路口直冬 MITSuME による IceCube event フォローアップ観測の計画と準備状況
◯ 世話人
村田 勝寛(京都大学)
高橋 隼(兵庫県立大学、開催ホスト)
高木 聖子(北海道大学)
久保田 尚之(北海道大学)
大朝 由美子(埼玉大学)
瀧田 怜 (東京大学)
高橋 一郎(東京科学大学)
楠根 貴成(名古屋大学)
野上 大作(京都大学)
中岡 竜也(広島大学)
永山 貴宏 (鹿児島大学)
花山 秀和(国立天文台)
早津 夏己 (国立天文台)
泉浦 秀行 (国立天文台)
太田 耕司(京都大学)
本研究会は、自然科学研究機構国立天文台研究交流委員会の助成を受けています。研究会で得られた成果を学術誌等で発表するときは以下の文言を謝辞に記載してください。
日本語:「本研究(の一部)は自然科学研究機構国立天文台研究交流委員会 (NAOJ-RCC-2402-0203)の助 成を受けたものです。」
英語:(Part of) This work was supported by the NAOJ Research Coordination Committee, NINS (NAOJ-RCC-2402-0203)